5/2 マターセクとの再会
4月28日、パルドゥビチェ町のマターセク宅に日本人4人で伺いました。
当日、プジョーの車で宿舎まで迎えに来てくれて(恐縮)、途中、彼の説明
を聞きながら、クニェチツカー・ホラ城とヴィホドチェスケー博物館のチェ
コ・ガラス展に寄りました。
家は、なかなかこじんまりとした家で、母屋とは別に、ガレージの横に工房
もあり、けっこうな広さの庭と畑もありました。
家には、奥様のヤナさんと、お孫さんのリンダちゃんが。
気取りのない夕食(チェコ飯)やお酒をいただきながら、プロジェクト20
00の想い出、彼の携わっている芝居のこと、我々のロミジュリのこと
(愚痴も)等を話しました。
今年、彼は三つのファウストを手がけているらしく、今もその一つが製作中
のようです。
もしかしたら、その中の一つを観ることができそうです。
迷惑をかえりみず、10時半頃までお邪魔してしまいました。
楽しかったのです、嬉しかったのです。
ロミジュリの疲れが癒されました。

5/7 いよいよクリーン・アップ
ハロー、マイ・フレンズ。
昨日7日から、芝居のクリーン・アップに入りました。
照明と音合わせを含めた、細かい演出、まとめに入った訳です。
これまでの稽古での不都合な点を解消する作業ということになります。
昨日は、シーン1からシーン3までの稽古。
今回の芝居は、常に大道具小道具が見えている状態なので、スタンバイやはけの
時も演技が要求されています。
まぁ当たり前のことではあるんですが。
例えば、実際は使ったものをかたづけなければならない場合、その行為にもきち
んと意味をもたせなければなりません。
舞台で、ものをセッティングするときも同じ。
こういう稽古が今月いっぱい続き、完成となるようです。
さぁ、いよいよクロフタ氏の本領発揮?!でしょうか。
5/12 演出家の混沌
やっとクリーン・アップに入ったかと思いきや、中半からスムーズに流れなく
なってしまいました。
やはり、セリフの入れ替えや思いつきのシーンを挿入したこともあって、演出
家自ら混乱を招いたようです。
それによって、ますます辻褄の合わない台本になり、登場人物の関係性も分か
らなくなってしまいました。
まぁ、我々はかなり前からその問題を指摘し、沢氏の通訳を介して、演出家に
問うてみたりしのですが、あっさり却下。
S氏も演出家を信じきっているのか、自分の芝居じゃないから、どうでもいい
と思っているのか、あまり疑問に思わないみたいです。
だから仕方なく、これは矛盾、混沌の芝居なんだろうと腹をくくった次第。
ところが、今頃になって、辻褄の合わないことに気がついたから、何かアイデ
アはないか、ときたもんだ。おいおい、それはないだろう、とあきれるばかり
です。あげくの果てに、自分でどう演出したのかも忘れる始末。
ビデオで確認しよう、だって。まぁ、役者の名前も覚えられないくらいだから。
演出助手も二人もいるのに、その存在はいずこ?って感じです。
ところで、今回の芝居、チェコ演劇界で話題になっているそうです。
マターセクさんのぬけたあとのドラックの、クロフタ演出の芝居がどう変貌を
とげるのか?と。
さーて、本当にどうなるのか、ますます分からなくなってきました。
泣いても笑っても、あと半月で幕が開くわけです。
5月29日 本番三日前にして・・・
本番目前に、メンバーの東さんが、水疱瘡にかかってしまいました。
一週間位の安静が必要で、舞台に立てないということになり、本日29日から、
急遽、代役をたてての稽古となりました。
チェコ版は、性別にあまり関係のない役のため、なんとか・・・。
日本版の時は、ジュリエットだけチェコ側の役者でやることに。
つまり、日本語とチェコ語の掛け合いになる訳です。当初望んでいたことが、
ちょっと実現されることに。
明日は、そのミックスの稽古です。
もしこれがうまくいけば、日本公演時も、ミックス版の上演を提案しようと
思います。
とにかく、幕開けまでいろんなことがありますねぇ。
フーッ!(大きなため息)