4/1 ドラックの新作

今日3月31日、ヤコブ・クロフタ演出「Vsechno lita:Flying baby」を観劇。
ストーリーは、3人の赤ちゃんが、乳母車から飛んで行ってしまった大事な赤い風
船をいろいろな飛ぶ方法を考えて探しに行くというもの。
赤ちゃんからの見た目のビッグなセット、小道具等が丁寧に作られていたり、アイ
デアもまぁそれなりなんだけど、どうもパターンが見えて、面白さにかけた。
人間が飛ぶことに憧れたように、最初は鳥を見て羽をつくり、飛行に挑戦。2回目
は飛行機、3回目はロケットと繰り返していくんだけど、どれも同じテンポ。
次に何が起こるかも想像がつき、かと言って、それを裏切ってくれる訳でもない。
羽、飛行機、ロケットは身近なものを使って作るんだけど、意外性も驚きもない。
で、役者はそれらを単に道具として使っているだけで、操っているようには見えない。
もう、人形遣いではなく、単なる役者。 空中シーンは、すべてシルエットで処理され
ていてスペクタクルさがない。
せめて、雷によって墜落する飛行機シーンは、赤ちゃん達の慌てぶりを見たかった。
その3人のキャラもそれぞれの個性、特長がなくて平板。あざとくともよくある喜劇
の三馬鹿でやって欲しかったと思う。
とまぁ、どつまんないとは言わないけど、ものたりない芝居でしたね。
ところで、この前観た芝居も、今回も、そしてあっしの参加の作品も、どこか作り方
が似てる。劇団の色ってやつですかね。
それと、ドラックはもう人形劇団ではないんですかね。ディバドロ・ドラックだから、
人形劇団とは言ってないかな?
さぁ、人の芝居のことはこの位にして、来週の稽古に備えてセリフを覚えねば。


4/7 取材撮影

本日7日、こちらは雨です。
昨日6日の稽古は、あのオルガさん(S氏のドキュメントを撮った)の取材があって、
いつもよりクロフタは張り切ってました。
今日は、我々日本人キャスト4人の取材でした。
フラデツの印象や今回のプロジェクトへの思い等のインタビュー。
宿舎での生活風景、フルジム人形博物館内での我々の姿を撮影しました。
もし晴天だった時は、外で、東さんの日舞、信ちゃんの太鼓、がこさくさんのジャグ
リング、何故かあっしの歌?(歌手でもないのに)、それぞれの稽古姿を撮るつもり
だったとか、ヒェー!
でも、雨でもがこさくさんだけ、ジャグリングやってました。
この取材は飯田まで続くそうですが、皆さんの目に触れることはないでしょう。
あぁ、良かった。


4/10 稽古4週目に突入

さて、稽古も4週目に入った訳ですが、なかなか大変です。
まず第一に、2バージョンの稽古が同時進行で行われるため、誰もが混乱し、
頭の中がごちゃごちゃになっているようです。
それと常に変化していくため、瞬時の頭の切り替えも必要とされます。
とにかく今は、これで完成するの?と思うくらいハチャメチャです。
そして、ストレッチ布と小道具に悩まされている私達です。
ところで、今回は休憩時間のバシェックさん(ピノキオの役者)と
私目のツーショットを添付します。



4/17 最悪のプラハ

13日から16日にかけて、プラハに行ってきました。
しかし、あいにくと連日悪天候で、雪、風、雨と真冬のような寒さ。
それにもかかわらず、どこもかしこも観光客だらけ。プラハ城やカレル橋にも
行ったけど、あまりの人の多さにうんざり。
そして、フラデツ・クラーロヴェー(宿舎)になれてしまったためか、いくら
観光地とはいえ、プラハの物価の高さには驚きました。
それと、世界に誇る?美しい街並みも、落書きとゴミだらけ。
行った時期が悪いのか、肌に合わないのか、疲れる街でした。
もう嫌で嫌で、着くなりフラデツに帰りたい思いだったですからねぇ。
6月の上演まで、もうプラハには行かないだろうなぁ。
あぁ、とんだ休日でした、まったく。


4/27 やっと春?心は・・・?
ハロー、我が友たちよ。
やっと、チェコも春らしい陽気になってきましたよ。
でも、油断は禁物。突然寒くなったりするからね。
さーて、稽古の進み具合だけど、あと一ヶ月位で本番だというのに、まーだ台本の
半分を過ぎた位で、最後までいってませーん。
クロフタが天才なのか、あっしが馬鹿なのか、つじつまの合わない稽古が続いて
まーす。
やはり、チェコ語と日本語のバージョンの同時進行にも無理があって、役者が段取
りを覚えきれない状態になっているのです。
そりゃそうだ、チェコ語の時の役と日本語の時の役が違うんだから、2つの芝居を
創っているようなもの。
だもの、時間も倍かかる。倍ならまだしも、もっとかかっている感じ。
演出家の計算ミスというか、あまくみていたとしか思えない。
それに加え、演出家と美術家との意志の疎通が感じられず、出来上がった舞台美術を
どう扱ったらいいのか、頭を抱えている。
なのに、役者が段取りやセリフを覚えないから遅れているという。
それと、一ヶ月ほとんど毎日一緒に稽古してきているのに、相変わらず俺とがこさく
さんの名を間違える。そりゃ、がこさくと耕筰は似ているかもしれないけど、いい加
減覚えろ、このタコーって感じ。
だいぶ色々とたまっていたし、今週もまた間違えたんで、つい怒鳴ってしまいました
(小心者なんで日本語で)。
さーて、この先どうなるのか・・・、あっしには分からない。
とまぁ、今回はちょっと愚痴ってみちゃいました。
でも、いたって元気。みんな元気。


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