6月11日 古柳氏と合流
ハロー!
昨日10日、プラハ公演の初日でした。我々の前に、古柳氏の上演が
あるはずだったのですが、イタリアの航空会社の手違いで、頭の入った荷だけ
が届かず、上演が出来ませんでした。
さて、今日こそ届いて欲しいんですけど、どうなりますか。
我々の本番は、フラデツほどの反応はなかったにもかかわらず、カーテンコー
ルの多さにはびっくりしました。
観客の思いって、判らないですね。
ところで、古柳氏の感想は、テンポが良く面白いけども、ロミジュリの愛の部
分が足りないなぁとのこと。
やはり絵柄重視の演出だからですかね。
今日の日本版はどうでしょうか。楽しみです。
6月12日 プラハでの日本版
アホイ!
昨日11日、プラハ・アルハ劇場での上演(日本版)でした。
1回目は朝9時からで、またまた中学生くらいの子供たちが観客。
上演中、なんだかざわついている感じだったので、日本語の解らないことも
あって、あきているのかな?と思ったら、どうも隣どおしで感想を言い合い
ながら観ていたようなんですね。
だから、なかなか拍手が鳴り止まなかったということは、ちゃんと観ていて
くれたんですねぇ。
2回目は夜8時から、古柳氏のパフォーマンスがあり、そのあとの上演。
朝とはうって変わって、笑いもあまり起こらず、静かな一般客。日本大使
ご夫妻はじめ、何人かの日本人もいたらしいんですが、じーっと見られて
いるような、まるで日本で上演しているみたいな、そんな空気が感じられ
ました。
いやぁ、どっちがいいとか悪いとかではないんだけど、きつーい。うーむ、
鍛えられますねぇ。
まぁ、どちらも自信を持って演じられたんですけどね。とにかく、どの回
もカーテンコールが多かったということは、楽しんでもらえたということ
なんでしょう、きっと。
6月14日 明日はワルシャワへ
またまたトラブルがありました。
今度は風邪と疲れのためか、東華子さんの声帯が腫れてしまい、プラハ公演の後半、
日本版の上演が出来なくなってしまいました。
しかし、我々を気の毒だと思ってくれたのか、ミックスをという提案がチェコ側から
あって、急遽ジュリエットをチェコ側のイヴァンカさんに代わってもらっての日本版
を、(水疱瘡の時に一度稽古したことがある)本日14日の2回目に上演してみまし
た。これが、とても良い緊張感で、いい感じの芝居になったと思います。
お客様も以外な展開(上演前に事情を説明)に、楽しんでくれました。
明日はワルシャワへ行き、明後日が上演。
東さんは当分声を出せないので、ミックス・バージョンでいきます。
6月 17日 ワルシャワ公演終了
アホイ!
本日17日、ポーランドはワルシャワから帰りました。
行きは、車でフラデツから約10時間の道のり。帰りは、日曜日ということもあって、
8時間。 二泊三日の短い旅でしたが、やっとツアらしくなりました。
マネジャー、演出家、役者、スタッフ、ドライバー、総勢15名の旅公演。
道具関係は業者のトラックで先乗り、我々は2台の車で。
飲んべえ組+喫煙車と車内では飲まない組+禁煙車。相変わらず、あまり食べずよく
飲む人達です。
前もって食料品等を用意したほうがいいと言われてたものの、レストランに寄るという
習慣はまったくなく、日本感覚でいたら ずっと腹をすかせているところでした。
物価の高い所では、極力お金を使わないということでしょうか。
とにかく初めてのことなので勝手が分からず、朝食分くらいは用意したのですが、三日
分は考えませんでした。ハンガリー公演の時は、ちゃんと用意しようと思います。
さて、ワルシャワ公演はテアトル・ラルカでミックス版を上演。チェコほど日本語とい
うだけで笑うことはなく、どちらかと言えば、ひたすら静かによく観てくれていたよう
に思います。
言語の違うロミオとジュリエットの恋、かなわぬ恋、しかし、その壁を乗り越えての愛。
なんだかロミジュリの必死さが感じられ、面白いです。
国際交流基金の土井氏も観てくれたので、日本公演時、ミックス版も上演することにな
りそうです。
さぁ、20日はハンガリー行き、それまでちょっとお休みです。
帰国の日も刻々と近づいていて・・・淋しい。 では、また。
6月 25日 イルジー&パヴェル
ハロー、みなさん。
24日、「ヴィドリチュカ」のイルジーさん演出作品「チェルノシュスカー・ポハードカ」
を観ました。
演者は、イルジーさん、ホンザ君(ロミオ役の)、そしてパヴェルの3人です。
とてもシンプルな舞台で、今回は楽器は使わず、鍋、バケツ等をパーカッションにし、
単純な言葉をリズミカルに繰り返しながら、棒、布等で動物を形作っていくという楽し
い芝居でした。
まるで、ジャズ・セッションを想わせる二人のテンポの良さ。
50過ぎのおじさん二人のいやみのない、かわいらしさ。適度な客席(子供達)との掛
け合い。やはり、音楽コンビならではの作品って感じでした。
あぁ、皆さんにも見せてあげたい。
6月 29日 バロック・オペラ
昨日28日、映画監督ミロシュ・フォーマンの双子の息子達の作品「バロック・オペラ」
を観ました。
チェコのオーソドックスな操り人形劇で、生演奏で、ほとんど台詞のないものでした。
客入れからカーテンコールまで、丁寧に創られていて、そして人形の動きも面白く、久
々に良い作品に会いました。
結構「あおテント」や「フランドン」でやろうとしていることに共通するものが感じら
れ、ちょっと嬉しくなりました。
あっしも頑張らねば、です。