なぜ、人形で芝居をするのだろう?
なぜ、人間は表現したいのだろう?
舞台の上で人形(モノ)と人間の新しい関係を発見し続ける芝居作りをしていこ
うとすると、なぜ、ここに人形が必要なのか、本当に必要なのか、と問われます。
その謎解きをチェコ共和国の劇団DRAK(ドラック)のペトル・マターセク氏
を招いて、シアターX(カイ)の劇場空間を最大限に活用するワークショップを開
き、新しい作品づくりに挑みながら解いていこうと、このプロジェクトは生まれま
した。
人形劇の変革を担ってきたチェコの芸術家マターセク氏と共に、宮沢賢治の創造
を火種として、真に創造的な挑戦はすでに始まっています。
人形劇に関わる表現者を中心に、他の様々なジャンルの表現者、音響・照明など
舞台スタッフも参加しての総合的な舞台創造です。
モノとヒトの関係に興味を持つあらゆるジャンルの表現者に広く参加を呼びかけ
ます。
本プロジェクトの目指すものを、Alternative & Puppet Theatreの訳語として
「人形演劇」と呼んでいます。ヒューマニズムを獲得した人形劇が再びアニミズム
を包括し、「演劇としての人形劇」を超えて独自な表現として自立するために。
21世紀の人形演劇に向けた意欲的なプロジェクトです。